京小町踊り子隊プロジェクト
●京小町踊り子隊ができるまで●
「ことばの世界から踊りを観る」
代表理事 岩崎裕美
アナウンサーとしての仕事を30年以上続けながら、他人とのコミュニケーションを苦手とする多くの人を対象に、ことばの面から対人能力を育てるプログラムに取り組んできました。
そのなかで携帯やチャットで会話できても面と向かってしゃべることができない、人前で自分をうまく表現できない、相手の気持ちをつかむことができない若者が増えていることが気になっていました。
2001年、京都市の青少年育成事業に関わったのがきっかけで、「ことば」だけではなく「踊り」という身体表現からも対人関係の問題を解決することができるのではないか、との思いから若者のダンスチームを立ち上げました。
自分のものなのに、自分の思い通りにならない「身体」が踊ることで少しずつ操れるようになってくると、心と身体が外に向かって開き始めます。 そして閉じていた身体が開放されるにつれ、内からのエネルギーがあふれ出て人は輝きはじめるのです。
長年「人が元気になる仕組み」と取り組んできたこともあり、「新しい京のまちおこし、人おこし、きものおこし」にこの仕組みを活用し、京都のまちづくりに自ら参画しようとプロジェクトチームを組織。2004年、和装振興と京都PR隊としての「京小町踊り子隊」をプロデュースすることになりました。
●京小町踊り子隊プロジェクト設立●
江戸時代1634年、徳川家光上洛の折、京の町娘たちが歓迎の気持を踊りにして将軍一行を出迎えました。この歓迎の踊りが「小町踊り」と言われています。
伝統に裏づけられた新しい感覚の文化が数多く展開した江戸中期の元禄時代、京都では宮崎友禅斎の特色ある意匠と染めの技術が見事に開花し、当時流行の友禅染の着物を着て「小町踊り」が踊られていたそうです。
家光上洛から370年、宮崎友禅斎生誕350年の2004年、「小町踊り」の時代と重なる流れが京都に起こっています。新たな京都ブランドの発信がはじまり、若い女性たちの間でも着物ブームの兆しが見えてきたのです。
この時代を捉え、現代版「小町踊り」をつくることで、若い女性たちに着物を着て踊る楽しさを提案し、かつての「小町踊り」のように、京都観光にいらっしゃる方たちをお迎えしたり、他都市での京都PR隊として活動したりと、若い女性のエネルギーで京都の文化の継承と振興に寄与していこうと「京小町踊り子隊プロジェクト」を特定非営利活動法人(NPO)として設立いたしました。
〈2004年9月17日京都府より認可
